「答案構成のコツがわからない」「どれくらい時間をかければいいかも不明…」という受験生は多いです。
答案構成・論点・解答骨子といった単語が難しいイメージを作りますが、論文試験は要するにパズルゲームです。
問いに沿った「解のピース」を見つけて並べるだけの作業なので、コツさえ押さえれば誰でもできるようになりますよ!
この記事でわかること
- 答案構成を2ステップに分解する考え方
- 「解のピース」3種類(基準・留意事項/定番フレーズ/自己文)
- ペンが止まる原因と対処法
- 2問で15分という時間配分の理由
- 中級者以上が「解答例を超える」ための勉強法
- マインドマップアプリで隙間時間を使う勉強テク
答案構成は「パズルゲーム」と考える
答案構成とは、問いに沿った「解のピース」を見つけて並べる作業です。
そして解のピースとなるのは、普段のインプットで身につけた以下の3種類ですよ!
| 解のピース | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 基準・留意事項 | 鑑定評価基準・留意事項の条文 | 最有効使用の定義、価格諸原則の意義 |
| 定番フレーズ | 予備校テキスト・答練で頻出の型 | 成立根拠、趣旨の説明 |
| 自己文 | 自分の言葉で説明する文 | 判定の必要性、横断論点への橋渡し |
問いに対して適切なピースを当てはめていくだけ——実はそんなに難しいことはしていません。
このイメージを持てるだけで、論文試験のハードルがグッと下がりますよ!

答案構成をできるようにしたいんですが、コツがよくわかりません



パズルをイメージしてみて!ピースを集めて並べる作業だと思うと気が楽になるよ



答案構成が苦手やわ〜。どれくらい時間かければええんかもわからん



時間の目安はあとで解説するから安心して!まずは2ステップを押さえていこう
答案構成の2ステップ
答案構成は大きく2つの段階に分けられます。
この2ステップを意識して進めることが、スピードと精度の両立につながりますよ!
ステップ①:問いを読み、ピースを洗い出す
例えば「最有効使用の意義を簡潔に述べよ」という問いなら、「最有効使用」「意義」がキーワード、「最有効使用について説明せよ」が問われていることです。
次に、手持ちの解のピースを箇条書きで洗い出していきましょう。
・価格諸原則の意義(基準)
・最有効使用の定義(基準)
・最有効使用の原則の成立根拠(定番フレーズ)
・最有効使用の判定の必要性(自己文)
ステップ②:並べる順番を決める
洗い出したピースを、どの順番で書くかフローチャートに並べます。
順番に絶対的な正解はありませんので、並べた順を自分で読んでみて気持ち悪くなければOKです!
上の例なら「定義→成立根拠→判定の必要性」でも「成立根拠→定義→判定の必要性」でも問題ありません。
ペンが止まる原因別・対処法
答案構成で手が止まるパターンは、大きく3つに分けられます。
自分がどのパターンにハマっているかを切り分けて、適切な対処を選んでいきましょう!
①論点の抽出ができない
単なる理解不足が原因です。
最有効使用が何か知らない・わからない状態ではどうしようもないので、まずはテキストに戻ってインプットし直しましょう。
悩んでも答えは出てこないので、時間をかけずに一気に基礎を固める方が近道ですよ!
②論点はわかるが、何を書いたらいいかわからない
論点がわかっても、対応する「解」が見えていない状態です。
原因は大きく2つで、問題練習の数が絶対的に不足しているか、暗記したものにラベルが付いていないか、のどちらかになります。
| 原因 | 対応策 |
|---|---|
| 問題練習の数が不足 | アウトプットの訓練を増やす |
| 暗記したものにラベルなし | インプットのやり方を改善する |
たくさんの問題に触れることで、どれが問いに対応する「解」なのかを認識できるようになります。
数分悩んでもわからなければ、解答例を見て「解のピースが何か」を覚えてしまうのが効率的ですよ!
また、問いに対する「解」は覚えているのに、それが「解」だと気づけないケースもあります。
覚えたものに「最有効使用の定義」「最有効使用の成立根拠」といったラベルを付けておくだけで防げるので、インプットの際は必ずラベル付けしましょう!
③論点もわかるし、何を書けばいいかもわかる
ここまで到達していれば、アウトプット力は十分ついています。
あとは暗記の精度を上げたり、自己文として表現する力を訓練するだけ。
合格まであと一歩なので、このまま走り抜けましょう!



ワイは②のラベル問題やな〜思い当たる節ありすぎるわ



よくあるパターンだよ!ラベル付けし直すだけで世界が変わるから、騙されたと思ってやってみて



自分がどのパターンか切り分けてから対処するのが大事なんですね



そうそう!闇雲に勉強しても非効率だから、まず切り分けが先だよ
答案構成は「2問で15分」が目安
答案構成に掛ける時間は、2問で15分、1問あたり5〜10分が目安です。
それ以上時間を掛けても新しい論点が発見できる可能性は低いですし、何より答案を書く時間が足りなくなってしまいます。
「短く・的確に」を意識して訓練していきましょう!
本試験は2問を2時間で解く構成。1問ずつ答案構成するのではなく2問まとめて組むことで、難問すぎる方を見切って、点が取りやすい方に時間配分できる。1問1時間で固定すると、難問側で40分で手が止まって時間が余る事故が起きやすい
2問のうちどちらに力を割くと点数が最大化するか——この判断をするためにも、答案構成は最初に2問まとめて行うのが鉄則ですよ!
解答骨子はキレイに書かなくてOK
解答骨子はあくまで自分のためのメモです。
キレイに書く必要も、正確な文言を書く必要もありません。
- 「原価法」は「原」「ゲン」でOK
- 「定義」は「テ」だけでOK
- 自分がわかる最低限の記号で十分
- キレイに書く時間はムダと割り切る
キレイに書かないと落ち着かない人は、キレイじゃなくても気にならないように訓練するくらいの意識で取り組みましょう。
解答骨子の「正確さ」は重要ですが、「字のキレイさ」は1点にもなりませんよ!



字をキレイに書かないと落ち着かないタイプなんです…



気持ちわかるよ!でも本試験では1秒でも惜しいから、メモの字はどんどん雑にする練習をしておこう



ワイは元から雑やし問題なしやな



わるきんはそのままで大丈夫だね。解答骨子の正確さだけは意識してね
とにかく数をこなす
ある程度インプットが進んだら、ドンドン答案構成の数をこなしていきましょう。
いろんな問題を何度も解くことで、解答のパターンや典型論点が見えてきます。
数の暴力は本当に強いので、量を恐れず回していきましょう!
ちなみに、同じ論点でも解答例によって表現が異なることがあります。
これは作成者が違うために生じるだけなので、自分にスッキリくる必勝パターンを1つ抑えておけばOKです。
「解答例と表現が微妙に違うなぁ」と悩まなくて大丈夫で、ちゃんと点数は乗りますよ!
解答例を超えよう(中級者以上)
慣れないうちは解答例を参考に解答骨子を作ることになります。
ただし解答例はあくまで「例」です。
解答例の通りに書けばTACの答練では100点ですが、本試験で何点になるかは誰にもわかりません。
解答例をベースにしつつ、「これも書いたらいいんじゃない?」「これって加点事由じゃないかな?」と能動的に勉強すると力がグングン伸びます。
自分だけが気付いている論点がある感覚は、勉強自体も楽しくしてくれますよ!
収益還元法で「実際支払賃料が安い場合の純収益の考え方」を問われた際、標準化した純収益の採用という定番解答に加えて、継続賃料の粘着性・変動の原則・予測の原則を絡めて賃料改定の可能性や時期まで展開。解答例にはない内容だったが、結果は9割の45点。横断的理解を試す訓練が本番で効いた実例
マインドマップアプリで隙間時間を使う
マインドマップとは、木の枝葉を増やすようにノートを取って頭の中を整理するツールです。
スマートフォンでも無料のマインドマップアプリ(XMindなど)が使えて、通勤などの移動時間でも答案構成の練習ができます。
隙間時間の有効活用としても優秀なので、ぜひ試してみてください!



通勤時間で答案構成できるんはありがたいわ



スマホ1つでピースの洗い出しができるから、スタバ1杯分の移動時間も立派な勉強時間になるよ



枝葉を広げるイメージなら、視覚的に整理できて覚えやすそうです



それ!頭の中を「見える化」できるのがマインドマップの最大の強みだよ
よくある質問
- 答案構成の練習は答練と過去問どちらでやるべきですか?
答練中心で大丈夫です。最新の試験委員対策込みで解答例が整備されているので、まずは答練で数をこなすのが効率的ですよ
- 解答骨子は縦書きと横書き、どちらがいいですか?
自分が読みやすい方でOKです。問題用紙の余白を使うのが一般的なので、余白の形に合わせて柔軟に使い分けてください
- マインドマップアプリのおすすめは?
XMind(無料版あり)が定番です。スマホとPCで同期できて、隙間時間の答案構成練習にも使えるので便利ですよ
まとめ



今日のポイントをおさらいしよう!
- 答案構成はパズルゲーム。「解のピース」を問いに当てはめる作業
- 解のピースは3種類(基準・留意事項/定番フレーズ/自己文)
- 2ステップで進める(ピース洗い出し → 並べる順番を決める)
- 時間は2問で15分、1問5〜10分が目安。2問まとめて組むのが鉄則
- 解答骨子はキレイに書かなくてOK。字のキレイさは1点にもならない
- 中級者は「解答例を超える」意識で加点事由も狙う
答案構成ができない理由の多くは、問題演習の絶対的な量不足と、暗記にラベルが付いていないことの2つに集約されます。
たくさんの問題に触れて論点と解のピースを知り、暗記の際はラベル付けを忘れない——この2つを意識するだけで、アウトプット力はグングン伸びていきますよ!










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