「暗記した内容が、いざ論文で使おうとすると出てこない…」という経験はありませんか。
ただ繰り返し読むだけの暗記では、覚えていても「使いどころがわからない」という状態に陥りがちです。
アウトプットを意識した暗記の工夫を知っておくだけで、論文での引き出しやすさが大きく変わりますよ!
この記事でわかること
- 「ラベル付け暗記」でアウトプット時に使える知識にする方法
- 同じ教材を使い続けることで生まれる「場所記憶」の活用法
- 暗記の敵「飽き」を乗り越える環境の変え方
- 頭文字だけ覚えて記憶の入り口を作るテクニック
- 列挙事項は「何個あるか」を先に把握することの重要性
テクニック①:覚えるものに「ラベル」を付ける
暗記は「アウトプットするため」に行う作業です。
ところが、機械的な暗記を続けていると「覚えてはいるけど、使いどころがわからない」という状態になってしまいます。
これを防ぐために、覚えるものには必ずラベルを付けてください!
ラベルとは、その内容が「何についての知識か」を示す名前のことです。
たとえば原価法の学習なら、こんな具合にラベルを付けながら覚えます。
- 「原価法の定義」
- 「原価法の有効性」
- 「建物の再調達原価の求め方」
- 「土地の再調達原価の求め方」
- 「建物及びその敷地の再調達原価の求め方」
ラベルを付けることで、今何を覚えようとしているかの認識・内容の理解・覚えたものの整理がまとめてできます。
そして論文の答案構成において、このラベルがそのまま使えるようになります。
「この問いには原価法の有効性を使う」という引き出し方ができるようになるのが、ラベル付け暗記の最大のメリットですよ!
「何を覚えているか」が自分でわかる状態にする。論文の答案構成でそのまま使えるラベルを意識すると◎
わるきんラベルてなんか大げさやな〜、普通に覚えたらあかんの?



普通に覚えると「なんか知ってる気がするけど出てこない」ってなりやすいんだよ。ラベルがあると引き出しやすくなる



答案構成のときに「ラベルを並べる作業」になるということですか?



まさにそれ!問いを見て「これはどのラベルの知識を使う問題か」って判断できるようになるよ
テクニック②:同じ教材を使い続けて「場所」で覚える
暗記が進んでくると、自然と「あのテキストの2〜30ページ目の左下の方」というように、場所で記憶するようになってきます。
この「場所記憶」は思い出す入り口として非常に使いやすく、記憶の引き出しを助けてくれます。
ただし、教材を毎回変えてしまうとこの場所記憶が蓄積されません。
暗記用のテキストはあれこれ手を出さず、一つのものに書き込みやメモを集約していく方が効率的です。
同じ教材を使い続けることで、「覚えたいものを、同じもので、期間をあけず、何度も触れる」というサイクルが回しやすくなりますよ!
同じ教材を繰り返し使うこと。複数の教材を行き来すると場所記憶が蓄積されないため、一冊に集約する



同じ教材ばっかり使うのって飽きへんの?



飽きは出てくるね。でも飽きてきたら環境を変えれば解決できるんだよ。次のテクニックで説明するね



書き込みを一冊に集約するということは、後で見返したときも全部その一冊に入ってるということですね?



そうそう!「確認したいことはこの一冊を見ればいい」という状態が理想だよ
テクニック③:「飽き」が来たら環境を変える
人間の脳は、飽きてくると記憶することをやめてしまいます。
ドキドキしたことは鮮明に覚えているのに、刺激の少ない内容は覚えにくいというのはまさにこの仕組みです。
ずっと机に向かっていると飽きてくるだけでなく、血行も悪くなって頭の働きが鈍くなる一方です。
そんなときは勉強する環境を変えるのが効果的です。
いつも予備校やカフェで勉強しているならファミレスや図書館に変えてみる、散歩しながら音読するというのも有効です。
散歩しながらの暗記は合格者の中でも実践している人が多く、気分転換にもなって一石二鳥ですよ!
①いつもと違う場所で勉強する ②散歩しながら音読する。環境の変化が脳に刺激を与え、記憶の定着率が上がる



散歩しながら暗記とか変な人みたいやん…恥ずかしいわ〜



合格者が結構やってるんだよ!イヤホンつけてぶつぶつ言ってたら誰も気にしないよ



環境を変えることで脳に刺激が入り、記憶しやすくなるんですね!



そういうこと。気分転換と暗記が同時にできるから、時間の使い方としても優秀なんだよ
テクニック④:頭文字だけ覚えて「思い出す入り口」を作る
覚えたものって、最初の一語が出てきたらすらすら続きが出てくることが多いです。
でも、その最初の一語が出てこないというのが往々にして起きます。
特に列挙事項はこの傾向が強く、入り口がないとそこで詰まってしまいます。
そこで、頭文字だけ並べてテンポよく口に出す方法が非常に効果的です。
たとえば借地権の総合的勘案事項(全9項目)の頭文字を並べると、こうなります。
「ショウ・シャク・ケイ・ケイ・ショウ・シャク・トウ・シャク・ケイ」をテンポよく口に出して繰り返す
また、鑑定評価報告書の必要的記載事項(全12項目)の頭文字はこうなります。
「カン・カン・タイ・タイ・カン・カ・カン・カン・セキ・セキ・イー・カン」(鑑と関が混在する箇所はセキなどにアレンジして対応)
頭文字の短縮版を作る一手間を面倒くさがる人が多いですが、効果は絶大です。
テンポよく声に出して繰り返すことで、順番ごと体に染み込んでいきますよ!



頭文字だけって、それで本当に思い出せるんか?



入り口があると続きが引き出しやすくなるんだよ。試しに10回口に出してみてって!体感できるから



「ショウ・シャク・ケイ…」ってリズムよく言えると、確かに頭に残りそうです!



そう!リズムと音で覚えると思い出しやすくなる。試験中も頭の中で唱えれば出てくるよ
テクニック⑤:列挙事項は「何個あるか」を先に把握する
列挙事項や要件の暗記で気をつけたいのが、アウトプット時の「漏れ」です。
文脈もなく箇条書きが続く列挙事項は覚えにくく、答案で書き出したはいいものの何個あるかわからず途中で止まってしまうことがあります。
これを防ぐ最も簡単な方法は、まず「全部で何個あるか」を把握してから内容を覚えることです。
| 列挙事項 | 個数 |
|---|---|
| 借地権の総合的勘案事項 | 全9個 |
| 鑑定評価報告書の必要的記載事項 | 全12個 |
「全部で9個ある」と知っていれば、答案を書きながら「あと何個書いたかな」と確認できます。
個数という「枠」が先にあることで、漏れのリスクをぐっと下げることができますよ!
頭文字暗記と組み合わせると、個数と順番の両方を押さえられてさらに効果的です。



個数まで覚えんとあかんのか…細かいな〜



個数はむしろ最初に覚えるべきことだよ。「9個ある」ってわかってれば書き漏れに気づけるから



答案を書きながら「まだ4個しか書けていない」と確認できるのは大きいですね!



そうそう。個数を知らないと「これで全部かな?」って不安なまま書くことになるからね
まとめ



今日のポイントをおさらいしよう!
- 覚える対象には「ラベル」を付ける。論文でそのまま使える引き出しを作る
- 同じ教材を使い続けることで「場所記憶」が生まれ、思い出す入り口になる
- 飽きが来たら環境を変える。散歩しながら音読も合格者御用達の方法
- 頭文字だけテンポよく口に出して、記憶の入り口を作る
- 列挙事項は「全部で何個あるか」を先に把握して答案の漏れを防ぐ
暗記の段階での意識を少し変えるだけで、論文でのアウトプットのしやすさは大きく変わります。
今日紹介した5つの中から、明日の勉強にすぐ取り入れられそうなものを一つ選んでみてください。
小さな工夫の積み重ねが、合格答案への近道になりますよ!










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