経済学は暗記ではなく理解で攻略する科目|不動産鑑定士試験の教材選びと勉強の流れ

「文系資格のつもりで始めたのに、経済学で数式やグラフが出てきて頭がこんがらがる…」という受験生は多いです。
ところが、経済学は鑑定士試験の中で一番暗記量が少ない科目でもあります。
正しい教材と勉強の流れを押さえれば、理解が早い人ほど短い時間で合格水準に届く科目ですよ!

目次

この記事でわかること

  • 経済学で使う教材4つ(インプット2つ・アウトプット2つ)
  • 石川本の使い方とシリーズ上級編が不要な理由
  • 「暗記に逃げる」勉強が通用しない理由
  • モデルを描いて文章で説明する勉強の基本手順
  • 過去問を解かなくてもいい理由

経済学で使う教材は「インプット2つ・アウトプット2つ」

まずは前提として、本記事はTACの基本講義を利用している受験生を想定しています。
経済学で使う教材はシンプルに4つです。インプットに2つ、アウトプットに2つ、これで十分ですよ!

区分教材使い方
インプットTAC暗記レジュメメインテキスト。A先生自作の重要論点まとめ
インプット石川本(ミクロ・マクロ)暗記レジュメで理解が苦しい箇所のサブ
アウトプットTAC総まとめテキスト試験委員対策込みの問題集(15問+α)
アウトプット予備校の答練応用答練・直前答練・全国模試

注意点は、TACの分厚い基本テキストは使わなくてOKということです。
厚い・重い・わかりづらい、の三拍子で物理的にも精神的にも苦しいですし、重要度の低い論点まで網羅されているため、全部やろうとすると時間が足りなくなります。
重要論点だけ抜き出してある暗記レジュメの方が、効率がずっと良いですよ!

わるきん

暗記レジュメってインプットのわりに「暗記」って名前やん。大丈夫なんか?

ねこきん

名前に騙されちゃダメだよ!経済学は理解が重要な科目。暗記レジュメでも中身は理解前提で作られてるよ

分厚いテキストを頑張って読む必要はないんですね。少し安心しました

ねこきん

分厚いテキストは重要度低めの論点も入ってるから、全部やると沼るんだよ。思い切って使わないでOK

石川本は「くどいくらい丁寧な」サブテキスト

暗記レジュメだけでは理解が苦しい箇所が必ず出てきます。
そこで使うのが、元Wセミナーの講師だった石川秀樹先生の「試験攻略入門塾速習!ミクロ経済学/マクロ経済学」(中央経済社)です。
くどいと感じるくらい丁寧に説明してくれるため、「なぜそうなるのか」を腑に落とすのに最適ですよ!

石川本の位置づけ

メインは暗記レジュメ、わからないところだけ石川本で補う「サブテキスト」運用。最初から通読する必要はない

注意点は、シリーズの上級編・論文編は鑑定士試験では不要ということです。
論文編では答案の書き方も扱われていますが、予備校の書き方と異なるため手を出すとかえって混乱します。
予備校の解答方法でも十分合格できますので、勉強量をわざわざ増やさないようにしてくださいね!

また、石川先生はYouTubeでも講義を配信されています。
動画で動きのあるグラフを見ながら理解を深めたいときは、こちらもおすすめです。
再生速度を変えられるので、苦手分野はゆっくり、復習は倍速で、というふうに使い分けると効率が上がりますよ!

わるきん

石川本て分厚そうやけど、メインにしたらあかんのか?

ねこきん

メインにすると量が多すぎるよ。わからないところだけピンポイントで引く辞書的な使い方がベストだよ

上級編や論文編まで手を出さなくていいのは助かります!

ねこきん

教養科目で深入りは厳禁!鑑定理論と演習に時間を使った方が絶対いいからね

アウトプットは総まとめテキストと答練で

アウトプット教材のメインは、TACの総まとめテキストです。
「テキスト」という名前ですが中身は問題集で、全15問+αという量。
試験委員対策も含まれているため難易度は高く、消化するだけでもかなりの負荷がかかります。

総まとめ講義は3〜4月頃から始まりますが、この時期は直前期に向けて全科目の負荷が上がるタイミングです。
「このタイミングでこんな難しいの出してくるんか…」と焦る受験生が多いですが、焦るのはみんな同じなので気負いすぎなくて大丈夫ですよ!

答練の位置づけ

応用答練は標準レベル、直前答練・全国模試は見たことのない問題が出て心が折れるレベル。本試験でも同じことが起きるので、精神力を鍛える訓練と割り切る

なお、過去問を解く必要はありません
本試験は試験委員の専門分野が色濃く出る傾向があり、過去問で出題されたパターンが再度出題される可能性は低いからです。
私自身、受験生時代に過去問は一問も解いていませんし、試験委員対策は総まとめテキストを通じて予備校に任せる方が合理的ですよ!

わるきん

過去問解かんくて大丈夫って、ほんまに?なんか不安やわ

ねこきん

経済学に関してはね!試験委員の専門が出るから過去問の再現性が低いんだよ

総まとめテキストが試験委員対策も兼ねているなら、そちらに集中する方が効率的ですね

ねこきん

そういうこと!限られた時間を一番効く教材に投下するのが合格者の考え方だよ

経済学は「暗記に逃げない」のが最重要ポイント

経済学は鑑定士試験の中で暗記量が一番少ない科目です。
覚えるのは「どんなモデル(グラフの形)があるか」くらいで、あとは理解さえできれば点数が載る科目と言えます。
理解が早い人なら、他科目より少ない勉強時間で合格水準に届くコスパの良さが魅力ですよ!

ただし逆に言うと、暗記では点数が載りません
「わからない→とりあえず暗記しちゃえ!」という根性論はまったく通用せず、専業受験生のように勉強時間を多く確保できる人ほど陥りがちな罠でもあります。
時間をかければ解決するタイプの科目ではないからこそ、勉強の入口から「理解しにいく姿勢」を徹底するのが大切です。

経済学との向き合い方

暗記量が少ない=楽な科目ではなく、「暗記では得点できない科目」。わからないときの逃げ道として暗記を使わず、理解するまで粘る

わるきん

わからんかったらとりあえず覚えたるわ!が通用せんのはキツいな〜

ねこきん

キツいけど、逆に理解さえできれば安定科目になるよ!根性で覚える時間を理解に使う方が結果は早いよ

勉強時間が多く取れる人ほど暗記に逃げがち、というのは耳が痛いです…

ねこきん

みんな通る道だよ。「暗記に逃げかけてる」って自覚できれば、すぐ軌道修正できるから大丈夫

勉強の基本は「モデルを描いて文章で説明する」

経済学の勉強の基本的な流れは、次の4ステップです。
どの論点もこのサイクルで理解していけば、応用問題にも対応できるようになりますよ!

ポイントは、モデルを頭の中だけで処理しないことです。
めんどくさがらず手を動かして、ノートにどんどん描いてみてください。
定規なんて使わずフリーハンドで十分なので、スピード優先で何枚も描くのが理解を早めるコツですよ!

わるきん

フリーハンドで描くと雑になってまう気がするんやけど…

ねこきん

雑でOK!大事なのは形と動きを体で覚えることだからね。キレイに描くのは本試験だけで十分だよ

「文章で説明する」ところまでセットというのがポイントなんですね

ねこきん

そうそう!論文式ではグラフだけじゃなく説明文が必要だから、普段から口と手をセットで動かすのが効くよ

よくある質問

数学が苦手でも経済学は攻略できますか?

攻略できます。鑑定士試験の経済学で求められる数式処理は限定的で、グラフのモデルを理解して文章で説明できれば十分得点できますよ

石川本は最初から通読した方がいいですか?

通読は不要です。暗記レジュメで学習を進めて、わからない箇所が出てきたときに辞書的に引く使い方が効率的ですよ

経済学の勉強はどのくらいの時間を割くべきですか?

教養科目なので深入りは禁物です。鑑定理論や演習の時間を削ってまで対策する科目ではなく、暗記レジュメと総まとめ・答練で手堅くまとめるのが合格者の配分ですよ

まとめ

ねこきん

今日のポイントをおさらいしよう!

  • 教材は4つだけ。インプット=暗記レジュメ+石川本、アウトプット=総まとめテキスト+答練
  • 石川本は「辞書」として使う。上級編・論文編は不要
  • 過去問は解かなくてOK。試験委員対策は総まとめテキストに任せる
  • 経済学は暗記では点数が載らない。「わからない→暗記」の逃げ道を封じる
  • 勉強の基本はモデルを描いて文章で説明する4ステップ。フリーハンドで量をこなす

経済学は数式とグラフで身構えてしまう受験生が多いですが、正しい教材と手順で取り組めば暗記科目より楽に点数が安定する科目です。
暗記に逃げず、モデルを描いて文章で説明する習慣さえ身につけてしまえば大丈夫。
教養科目で深入りはせず、コスパよく仕上げて鑑定理論や演習の時間を確保していきましょう!

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この記事を書いた人

金融機関から不動産鑑定士になった猫好きです。不動産鑑定業についてのリアルを発信しています。

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